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2013年2月 4日 (月)

昔の話、電車の赤ちゃん

昔の話、電車の赤ちゃん

 急に、こんな話をしても、??と思われる方もいるかもしれない。しかし、これはやせるドットコムが赤ちゃんの命を救った話なのであ~る。

 大阪府立大学、やせるドットコムがたった一つ受験した大学である。

 貧乏で、何校も受験することができなかった。受験料もないし、受験に行く運賃もない。唯一、許してもらったのが、この大学であった。

 当時は総合科学部という学科があり、理系で入学しても心理学ができたのは、広島大学と大阪府立大学の2つだけであった。心理学を学びたかった。

 で、新大阪のホテルに泊まり、たった一人で、とても寂しかったことを覚えている。

 何もわからず、中百舌鳥の駅から、人並みにまかせて大阪府立大学まで行ったことを覚えている。

 倍率は17倍だったと思う。共通一次での福武書店の進研模試の合格判定はEだった。

 たぶん合格しないだろうと思い、それでも、府立大学生のボランティアに、合格通知を頼んだ。合格でも不合格でも電報を送ってもらうサービスだった。無料だったと思う。

 で、帰りの電車である。

 夜行列車で帰った。九州に着くと朝である。時間が十分ありしかも貧乏なので、特急列車には乗らず、普通列車で帰ったのだ。

 それが起こったのは、たぶん、博多から諫早までの間である。普通列車に乗っていると赤ちゃんを背負った若い女性が私の前に座った。

 普通列車は、面と向かった席になっていたのだ。

 女性は、背中から、おぶっていた赤ちゃんをおろして、自分の横に座らせた。

 男の子だったと思う。

 私は、受験の疲れからか、それとも夜行列車の疲れからか、ぼーっとその赤ちゃんと女性を見ていた。

 合格だろうか、不合格だろうか。

 ただ、物理Ⅱの問題が、旺文社のラジオ講座でやっていた問題とほとんど同じだったのを覚えている。もちろんその問題は解くことができた。ラジオ講座に感謝である。

 などと思っていたら。女性がこっくりこっくりしだしたのだ。

 赤ちゃんは、お尻をついて席にちょこんと、垂直に座っている。

 あぶないなーと思っていた。予感があった。

 そう、その時である。電車が少し急ブレーキをかけて止まったのである。田舎では時々あることだ。

 次の瞬間、ちょこんと座っていた赤ちゃんが、大きく傾き、倒れてきた。

 そして、椅子から、真っ逆さまに頭から落ちていったのである。

 やせるドットコムは、デジャブのようにその光景を見ていた。そう、予感したのはこれだったのだ。

 予感していたので、18歳のやせるドットコムの身体が動くのは早かった。30年前の話だ。

 すくっと手を伸ばし、その赤ちゃんの肩を両手でつかんだのである。

 床と頭の距離は3cmもなかったと思う。

 もしも、やせるドットコムが受け止めなければ、その赤ちゃんは頭から真っ逆さまに床に落ちていただろう。首の骨が折れて、死んでいたに違いない。ほんとに、真っ逆さまだったのだ。

「すみません、ありがとうございます」

 受け止めた、ばさっという音で目が覚めた母親は、一瞬のうちに何がおこったのか理解して、か細い声でそう言った。しかし、事の重大さをそれほど理解してはいないようであった。命があぶなっかのだぞ。しかし、頭にめぐっていたのはそんな怒りではない。

 落ちなかった。

 頭の中には、この言葉がめぐっていた。きっと大学も落ちなかっただろうと確信した。なぜかは分からない。

 それから、しばらくたって、電報が届いた。

「桜咲く」の言葉で始まっていた。

 あの、赤ちゃんは、生きているならもう30歳以上である。やせるドットコムが命を救ったことなど、母親もその子も全く覚えていないだろう。

 まあ、よい。でも、願わくば、その命が、世のためになっていくことを祈っている。

 はぅあ!

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